アメリカ運転免許試験合格日記

1. 新車購入時の値段交渉

私たちがクルマを購入したディーラーは、ワシントン州の中でもセールスがトップに入るそうで、他と違いクルマの数や品揃えもばっちりでした。
また、私たちについたセールスマンのジョージは変に媚びず、正直にものを言うところと、カッコイイところが私は好きだったかな。

ねばりにねばって値段を交渉したおかげで、$23,000の値段が$20,000ぐらいまでに落ちたのだ!! 商談成立。
ジョージも嬉しかったか、「You are good people.」「You are my friends.」を連発していました。

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2. 新車購入時の値段交渉2-MSRP & Invoice

車の売買も値段はない。人対人で、意見があったところで値段が付く。

一応MSRP(メーカー希望小売価格)はあるけど形骸化しており、ディーラーが車の窓に張る時のみに使われるが、だれも見向きもしない。
逆に invoiceという仕入れ値が公開されており、それに沿って値段交渉が始まる。

しかも今は、invoiceが定価のように扱われており、仕入れ値(といわれている値段)以下で車を買うことも可能。 ディーラーは他の補填(incentive)を貰っている場合などがあるかららしい。

ちなみにincentiveも含め、すべてインターネットで情報が手に入る。 が、重要なのは情報より交渉術。
ここのジョージはなかなかイケるセールスマンで、気持ちよく新車を1.5割引で買わせてくれた。 ジョージもノルマ貯めれて、私も30万ほど儲かったのでいい取引だった。

まー、200万というでかい買い物でも冷静に取引できるようになっていたのには驚いた。 昔は100円でも失敗してたのに。 世界26カ国で値段のない物を交渉し続けてきた成果だろうか。

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3. 中古車購入の交渉

ついに購入しました! 欧州車です。
ずっとオートマチックのこの色、車をさがしていました。 中古車屋でもこの色はいつもマニュアル車が多く、探すのに苦労しました。
でもついに今日はダウンタウン近くのディーラーで見つけたのです!! '02年製で2,000マイル弱。 状態も良好。
千ドル値切ってライセンスプレート、税込みで15,000ドル弱でした。

本当にうれしいです!!! 実は引っ越しが早まったので、次の日に受け取りに行きます!

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4. 中古車購入の値段交渉

欧州中古車はなかなかの掘り出し物でした。
テストドライブで彼女が運転しているときに横に乗ってみていましたが、走りもいいし、タイプ、年式とも、かなり満足です。

ちなみにガソリン満タン2回分もおまけしてもらいました。
値段を下げるだけじゃなくて、いろんなものを組み合わせて総合的にお得にするのが値段交渉の最後の仕上げ。

"Do you have anything else that can help me deciding?"
    とか
"Do you have any other programs that can decrease the price?"
    とかを使う。

セールスははっきり言ってがんばっています。 よく働いて顧客につくしています。 これは見習わんといかんな、と思いました。
だから、安くしてもらうんじゃなくて、がんばっている彼らに効率よく頑張ってもらって、いろんな角度からいい値段をはじき出してもらう。 実に面白いです。

それ以外にも頭金をいくら払うかとか、ローンをどうするかとか、大きな買い物は頭の使いどころです。
そういう意味では、今回車2台買ったのはいい勉強になりました。

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5. 自動車保険

いろいろ探していたけど、アメリカに運転履歴がなく、免許も持っていない人2人が車2台、普通に自動車保険に入ると半年25万円くらいかかる。 結構厳しい。

こっちの保険は自賠責+車両保険が一体のタイプなので、まーまーそんなもんだけど、保証額は500万とかなり低く、本当に自賠責のレベルで保証500万の保険を月4万で入ると考えるとかなり高い。

しかし考えたら、いつぶつけるか分からない全くのstrangerには、これくらいの値段つけてもある意味、普通と思う。 安いかも。
実際G社とP社の2社の見積もりをとったけど、そんなもんだった。

だいたい普通の保険会社は、国際免許しか持ってない人や、経験の無い人は保険を契約してくれない。
このあたりはシビアなのか、日本の経験を見てくれるGという保険会社の代理店をしているところに行ったら、日本で5年以下の運転経験だとGのスタンダードに合わないので契約できませんといわれた。
でも同じGで別の代理店だと、半年7万で契約成立。日本ではどこが見積もってもほとんど適正に同じなのに不思議な世界だ。

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6. US交通ルール

交通ルールも諸説有る。

例えば赤の右折だと、右折禁止標識が無いところでは進む。 赤じゃない普通の赤信号では、一旦停止後、安全確認出来る場合は右折可能、が正解のハズなのだが人によって

  • いつでも右折可能
  • 右折禁止標識があっても一方通行じゃなければ気を付けて右折可能
  • 自分の前の信号があり赤だと右折出来ない。(アメリカは通常レーンごとに信号がある)
  • 自分の前の信号が普通の赤(右向き赤じゃない)なら右折できる
  • 自分の前の信号が右向き青を表示する機能が無い場合のみ赤でも右折できる。

といろいろ。
でも驚いたことに絶対に一致しているのは、全方向一旦停止の交差点の話。
普通日本だと、 ⓵広い道路優先  ⓶直進→右折→左折優先、 となる交差点。

ワシントン州の交通法規では、全方向一旦停止の交差点では、早い者優先というルールがある。 これは、必ず順番が守られる。
日本と違って、赤点滅黄点滅の交差点がないため、一旦停止の交差点はかなりあって、つい日本流で直進や右折優先と勘違いし先にいくと、かならずプープー鳴らされる。
要注意だ。

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7. 学科試験に挑む

こちらにきてから最初の難関? は運転免許の学科試験だったかも。 昨日初めて受けてきました。

こちらには日本から国際免許証(1年間有効)を持ってきていますが、ワシントン州では、こちらに6ヶ月以上滞在予定者は、到着後30日以内にワシントン州の運転免許証をとらなければいけないという法律があるのと、先日買った車の保険料をできるだけ安くしたい、ということであわてて受けに行ったのでした。

一応ウェブで、学科試験のガイドをダウンロードしたんですが、前日に適当にしか目を通さなかったのがダメだったのか、結果は2人とも不合格〜。 がーん。
オンラインの英語の模擬テストでは合格したから、いけるかなと思ったのに・・・。日本語で受けたのになぁ。

ライセンスセンターでは、まず試験を受ける前に、身分証明証となるパスポートと、国際免許証をみせ、試験料の$10を払って、視力検査。 それが終わると横にあるコンピュータのブースで試験を受けます。

問題は四択で、25問中20問正解すれば合格です。
日本で受けたときは確か、100問中90問正解じゃないとだめ (*日本の運転免許試験)だったから、アメリカの方が楽っちゃ楽。

でも、問題が出てきて1つ選んで「スコア」を押したら「正解」「不正解」がすぐ出てくるから、「不正解」が続くとやたらやる気と自信がなくなります・・・。
しかも、彼が近くに座っていたので、日本語で「あ〜まちがえた〜!!」 「やばい!!」とか言い合っていたら、センターのおばさんに怒られました。

私は17問目で6問間違えてしまい、彼は20問目で6問間違えたんだったけかな。 あっけなく終わってさみしく家に帰りました。

昼すぎからもう一度受けに行きました。 こちらでは2回目のテストは、1回目が終わった4時間後に受けなおすことが出来ます。
でもはっきり言って、けっこうぶ厚い試験ガイドをあまり勉強していなかったので、自信もありませんでした。 昼からはセンターは混んでいて時間がなくなり、受けられませんでした。
でもよかったのかもなぁ。

夜と今日の朝は、ガイドを隅から隅まで真剣に読み、数字関係にアンダーラインをひいて勉強しなおしました。

日本とのちがいで幾つか驚いたのは

  • 信号が赤でも、安全を確認したら右折してよい。
  • 踏切前では一旦停止はしなくて良く、減速でOK。
  • アルコール値が0.08以下なら、逮捕されない。
  • 自転車は禁止のサインがないかぎり、ハイウェイを走ってよい。

とかです。 まだまだ違いはあります。 注意! - これは、米国でもワシントン州限定の交通規則です。

自信をつけて今日の昼にもういちどセンターへ! 結果は2人とも合格!!
 私は25問中3問間違え彼は2問間違えただけでした。
よくみると、わからない問題はスキップボタンでとばすことができ、それをうまく使ってじっくりと時間をとって考えたのも良かったのかもしれません。

2人ともご機嫌で、次は運転試験の予約を入れにいきます。
でも予約が混んでいて一番早くても13日後だそう・・・。3日後にはキャンセル待ちみたいなので受けることもできるので、明後日に行くかも。

路上試験は自分の車を持ちこみなので、もしかしたら新車で試験?? 私はちょっと自信がありません。 私は13日後でもいいな。

縦列駐車とか、坂道でも駐車(上り坂ではハンドルを縁石とは反対側にきっておいて駐車)とか、車線変更とかを練習せねば。

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8. 本試験の日と合格発表

やりました!! 火曜日の運転試験で2人とも見事に合格しました〜(^.^) なんかまだ信じられないですー。 わたしが合格なんて。

日本ではほとんどペ—パーで、こちらに来てから少しづつ運転の練習を始めたものの、他のクルマにあたりそうになって怒鳴られたこともあるし、クラクションを何回かならされたこともあるぐらいで、運転にはまるで自信はありませんでした。
今もまだないですが、練習の甲斐あってぎりぎり80点合格。(ちなみに彼は82点)ほっ。。。
でもこちらの運転試験は日本のと比べると易しいかもしれません。

試験の日、自分の車でライセンスオフィス前の専用駐車場で待機。
時間になると試験管がやってきて、ID(私たちはパスポートをみせた。 写真と名前が入っているものなら何でもOK)と、車の保険をみせます。 これがなければ試験は受けられません。 もちろん車も自分で持ってこないとだめです。

次にブレーキランプが動くか等の車のチェック。 ハンドシグナルができるかチェック。 アクセルを踏み、指示がでてすぐにブレーキを踏めるかをチェックがあり、試験官がいよいよ隣に座ってスタートです。

試験時間は約15分間。 大きな道を通ることなく、駐車場をでてすぐの住宅街を走ります。
住宅街はスピードリミットが25マイルなので、ゆっくり運転です。

試験管が英語で「はいそこを右、まっすぐ」と指示します。 いきなり住宅街にでて右に止まっている車の後に縦列駐車。 ひやひやでした。
これのやり方がよくわからず、前の日曜日にアパートの駐車場で1時間半ぐらい練習したところでした。 けっこうちゃんと入れて、ほっ。

それからまっすぐ道を進みます。 対向車線からは全く車がこずよかった〜。
路肩に駐車したり、ちょっとした坂で坂道発進をしたり。 突き当たりのドライブウェイみたいなとこでUターンし、同じ道を戻ります。
次はいったん右の道に入ってからバックで戻って駐車。 これも難しかった。 そのまままっすぐ行って駐車場に戻ります。

試験官は太ったおばちゃんで、厳しそうで怖かったです。 でも駐車場にもどったら、「合格よ。」 とにっこり言ってくれてうれしかった! それからダメだったポイントを聞き、スコアシートをもらいます。
私は曲がるときの確認がまだまだ甘いらしいです。 「Very very dangerous!」とのお言葉を頂きました・・・。

でも受かってよかったー。 雨も沢山ふっていたかどうなるかと思ったけど。
まぁ、結構みんな運転はあんまりでも最終的に80点のスコアに合わせて合格させてくれる、という話も聞いたことがあります。
でも、私より運転経験が長い男性が落ちたケースも聞いたことあるし。 その時はちょうど試験管+新入りが一緒に乗っていたときらしく、ちょっと厳しい採点をされたと言っていましたが。

合格したら、スコアシートとお金をもって、オフィスで免許証を発行してもらいます。
ただ、今日に限って前日の大雨のせいで、ライセンスオフィスの床が水浸し・・・。こんなこともあるのかいな、ということで、もう1つのオフィスまでドライブして、めでたく発行してもらいました。

今もっているのはテンポラリーのもので、数週間で本物が送られてきます。 もちろんテンポラリーのものも使えます。

ああ、うれしいなぁ。 これでめでたくワシントン州のレジデントという気持になりましたーーー。

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